喪中ハガキを出す前に知っておきたいマナーと注意点【デザイン事務所が解説】
「今年は喪中だから年賀状は控えようかな…」
そんなときに必要になるのが「喪中ハガキ」。
でも、いつ出すの?誰に送るの?どう書けばいいの?と、いざ準備を始めると迷うことも多いですよね。
この記事では、長らく喪中ハガキを取り扱ってきたKポップデザイン事務所が、喪中ハガキを出す前に知っておきたい基本マナーと、失礼のないデザイン・印刷のポイントをわかりやすく解説します。
喪中ハガキとは?なぜ送るの?
「喪中」とは、身近なご家族を亡くされたあと、一定期間お祝い事を控える期間のことです。
その間に「新年のご挨拶(年賀状)を控えます」というお知らせを出すのが喪中ハガキ(欠礼はがき)です。
喪中ハガキの目的は、「こちらは喪に服しているため、年賀状は遠慮します」という気づかいを伝えること。
相手が年賀状を出す前にお知らせしておくことで、相手にも気を使わせない優しいマナーになります。
いつ出す?誰に送る?
📅 出すタイミング
喪中ハガキは 11月〜12月上旬 に送るのが一般的です。
年賀状の受付が始まる前(12月15日ごろ)までに届くように準備しましょう。
👥 送る相手
毎年年賀状をやりとりしている方や、日ごろお世話になっている方に送ります。
特に仕事関係の方や親しい友人には、年末のあいさつ代わりとしても丁寧な印象になります。
🕊 喪中とする範囲
一般的には二親等以内(両親・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)までを目安とします。
ただし、ご自身が深く関わりのある方であれば、範囲にこだわらず喪中ハガキを出しても構いません。
文面のマナーと書き方
喪中ハガキは「お知らせ」であり「ご挨拶」ではありません。
おめでたい表現を避け、落ち着いた文体でまとめます。
✏️ 書き方の基本ポイント
- 「時候の挨拶」は入れません
- 「、」「。」など句読点は使わない(文章が途切れる印象を避けるため)
- 「拝啓」「敬具」などの頭語・結語は不要
- 文字色は黒または濃いグレーで控えめに
💬 文面例
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
続柄 名字名前が□月□□日に□□歳で永眠いたしました
ここに平素のご厚情を深謝いたしますとともに
みなさまに良い年が訪れますようお祈り申し上げます
令和□年 □月
親しい方には「お世話になりありがとうございました」と一言添えるのも良いでしょう。
デザインと印刷のポイント(Kポップ視点)
喪中ハガキの印象を決めるのは「文面」と「デザインの落ち着き」です。
派手さを避けながらも、上品で清潔感のある仕上がりを心がけましょう。
🎨 デザインの基本
- 背景は白または淡いグレー
- 花模様や季節の植物(椿・菊・百合など)は、控えめなトーンで
- 写真入りは避け、余白を大切に
- フォントは明朝体や楷書体など、読みやすく格式のある書体
📄 用紙選び
しっとりとした質感の上質紙や和紙風の素材が人気です。
手触りでも「丁寧さ」が伝わります。
🖨 Kポップでの印刷サービス
Kポップでは、見本チラシからお好きなデザインをお選びいただけます。
差出人名の連名や住所変更なども柔軟に対応可能です。
ご注文は下記ページよりどうぞ。
出しそびれたときは「寒中見舞い」で対応
年末に訃報があった場合や、喪中ハガキの準備が間に合わなかった場合は、
「寒中見舞い」を送るのが適切です。
寒中見舞いは 1月7日〜2月上旬ごろ に出す季節の挨拶状。
「年始のご挨拶が遅れましたことをお詫びしつつ…」と書き添えると丁寧です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 喪中ハガキは必ず出さなければいけませんか?
A. 義務ではありません。
喪中ハガキは「年賀状を控えます」というお知らせ・気づかいの形です。
近年では、身内や親しい人にだけ連絡する方や、SNSなどで簡単に伝える方も増えています。
ただし、毎年年賀状をやり取りしている相手には、誤解を避けるためにも出すのが丁寧です。
Q2. 喪中ハガキを出したのに、相手から年賀状が届いてしまったら?
A. 相手がまだ喪中を知らなかっただけですので、気にする必要はありません。
お返しの年賀状は出さず、1月7日以降に「寒中見舞い」としてお礼や近況を伝えると良いでしょう。
気づかいの気持ちを添えた一言で、丁寧な印象を残せます。
Q3. 年末に訃報があった場合はどうすればいい?
A. 年末に亡くなられた場合は、喪中ハガキを出す時期が間に合わないことがあります。
その場合は、翌年1月7日以降に「寒中見舞い」でお知らせをしましょう。
「年末に不幸がありましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきました」と添える形が一般的です。
Q4. 誰が亡くなった場合に出すの?
A. 一般的には二親等以内(両親・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)です。
ただし、生活を共にしていた方や、特に深い関わりのあった方であれば、範囲に関係なく喪中ハガキを出して構いません。
喪中の判断は形式よりも「気持ち」で決める方も多いです。
Q5. 夫婦で喪中の場合、連名にしてもいい?
A. はい、連名で大丈夫です。
文面の中で「◯月に義父◯◯が永眠いたしました」と、関係が分かるように書き添えると親切です。
家族全員が同じ内容の場合は、代表者(世帯主)名のみでも構いません。
Q6. 喪中ハガキのデザインに色を使っても大丈夫?
A. はい、控えめなトーンであれば問題ありません。
淡いグレーや藍色など、落ち着いた印象の色味が一般的です。
Kポップでは、上品でシンプルなテンプレートをご用意しています。
華美になりすぎず、温かみのあるデザインで仕上げたい方にもおすすめです。
Q7. 宛名は手書きと印刷、どちらがいい?
A. どちらでも構いません。
ただし、印刷の場合は読みやすく整った書体(明朝体や楷書体など)を選ぶと好印象です。
Kポップでは、宛名印字サービスにも対応していますので、忙しい方にも安心です。
Q8. はがきを出す時期が遅れてしまったら?
A. 年賀状受付開始(12月15日頃)を過ぎても、できるだけ早めに投函すれば問題ありません。
もし年内に届かない場合は、寒中見舞いで代用しましょう。
「ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます」と添えるだけでも印象が柔らかくなります。
まとめ:思いやりの気持ちを形に
喪中ハガキは、形式だけでなく「相手への思いやり」を形にする大切なご挨拶です。
正しいマナーを知っておけば、失礼なく、落ち着いた印象で気持ちを伝えることができます。
Kポップデザイン事務所では、デザインから印刷まで一括対応。
お急ぎの方・文章に悩まれている方もお気軽にご相談ください。

